どうも、フリーでVTuberをやってるnaka3です。
調子乗りました。ごめんなさい。
今回は、金が無いけどVTuberの真似事をしたいという方向けの記事です。
具体的には、キャプボなしでPS4の配信をLive2Dモデル等を載せて配信したい、そんな方向けです。
ここでは配信の環境作りと実際の配信について書きます。
Live2DとFacerigでもってバ美肉したい方は前回の記事を御覧ください。
事の発端
せっかくLive2Dモデルを作ったんだからVTuberみたいなことやりたい。
でも我が家にはスペックの良いPCなんて無いし、PCゲームの配信なんてとても出来ない。
PS4ならあるけど、キャプチャーボードが無いからLive2Dモデルを載せられない。
キャプボはゲロ高い。(2万円前後)
もう……諦めるしかないの……?
PS4のゲームを配信するには?
PS4には「ブロードキャスト機能」があるため、単体でYoutubeやTwitchなどでゲーム配信をすることができます。
でも、流石に配信画面にLive2Dモデルを載せることはできません。出来たらいいのにね。
なので、何らかの方法でPS4の画面をパソコンに出力し、Live2Dモデルを合成する必要があります。
本来ここでキャプチャーボードの出番な訳ですが、キャプボが買えない貧乏オタクに為す術はないのか。
満を持して登場するのが「PS4リモートプレイ」です。
PS4リモートプレイは、パソコンから自宅のPS4を遠隔操作できる機能です。詳しい使い方は上のリンクを参照してください。
PS4リモートプレイを使えばキャプチャーボードを使用せず、インターネットを介してPCにPS4の画面を映すことが出来ます。
注意点としましては、
- それなりの速さのインターネットが必要。
- ネットワーク経由なので多少のラグあり。普通のゲームは割と難なく遊べますが、音ゲーなどは無理。
- ネットワーク状況によってはたまに映像や音声が途切れたりする。
って感じです。
さて、PS4の配信の目処が立ってきたところで、環境構築をしていきます。
配信に必要なもの
配信に必要なソフトウェアは以下。
- OBS
- 配信用の画面を構築しYouTube等ストリーミングサービスに配信するためのソフトウェア
- Facerig
- Webカメラで映された人間の動きに合わせて3DモデルやLive2Dモデルをトラッキングさせるソフト、Live2Dモデルを使う場合は別途Facerig Live2D Moduleが必要
- PS4リモートプレイ
- 上で書いたやつ。キャプボ無しでPS4の配信したいなら必要。
配信に必要なハードウェアは以下。
私は追加で以下のソフトを使ってます。
環境構築
私の配信環境は以下のような感じ。
それぞれの設定などを説明していきます。
Facerig
FacerigはLive2Dを動かすとしてもやや重たいので、特にスペックギリギリのPCで配信するのであれば、軽量化すべき。
軽量化に関係ありそうな設定項目を羅列するので、タスクマネージャー等でCPU使用率を確認しながら設定してください。
(Live2DモデルのFacerigへの登録方法や日本語化など基本的なことは別途ググってください)
まずは起動直後の画面のOPTIONSから
- Rendering API
- Resolution(解像度)
を弄ると改善する可能性あり。
続いてLAUNCHしてからアドバンスUIに変更して
- 一般オプション/グラフィックス/2Dアバターの描画クオリティ
- 下げれば下げるほどアバターの画質が悪くなる。Live2D CubismのFREE版で作られたモデルはもともと解像度が低いので、高いかUberHigh推奨。
- 一般オプション/パフォーマンス/fps
- 下げればCPU使用率は下がるがカクつく。20くらいは最低でも欲しいところではある。
- 高度なトラッキングの設定/インプットする機器
- カメラ自体の設定、解像度・リフレッシュ率ともに下げるとトラッキングの性能が落ちるがCPU使用率は下がる。
以上の項目が軽量化に関連する項目。
これらを弄ってみて、それでもCPU使用率が4,50%を超えてくるなら配信は諦めた方がいいかもしれない。
それと、配信する際はブロードキャストをONにしないとOBSに反映されないので注意。背景はグリーンバックにしておきましょう。
恋声
使用する場合は、右下の設定から再生デバイスをNETDUETTO等の仮想デバイスに設定すること。
(ボイチェンの方法など基本的な事はググって)
OBS
一連の設定をしていきます。
まずは設定/配信から配信についての設定。
サービスの欄から配信したいサービスを選択。今回はYouTube/YouTube Gamingを選択してみます。
次にストリームキーを入力。ストリームキーは配信するために必要なパスワードみたいなもので、YouTubeのアカウントに個別に紐付けられてます、つまるところ、このストリームキーを誰かに教えてしまうと誰でもあなたのアカウントで配信できます。怖い。
YouTubeのストリームキーはYouTube右上のアカウントアイコン→クリエイターツール→ライブストリーミングのページにあります。
クリエイターツールが見つからない場合は、YouTube Studioに入り、左下からクリエイターツールに入ってください。
また、YouTube Studioの設定/デフォルトのクリエイターツール、で従来のクリエイターツールを選択し保存すれば、右上のメニューからクリエイターツールに入れます。
一つ注意しておきたいことがあるのですが、YouTubeは「YouTubeのライブ配信用アカウント」を有効にしないと配信が出来ません。ライブストリーミングのページに入ることで配信用アカウントを有効にすることができますが、有効になるまで約24時間かかります。
さて、これであとは配信開始を押すだけで配信が出来ます。
が、低スペックPCのために軽量化の設定をします。軽量化の設定についてはこちらのサイトに詳しく書いてあるので、お好きにどうぞ。普通に配信する分には解像度1280×720の30fpsくらいあればいい気がします。拘りたい方はもっと上げてどうぞ。
ただ、Facerigに比べればOBSは重くないので、どちらかというとFacerigの軽量化の方が重要。
続いて画面と音声の構成。
こんな感じでVTuberっぽい画面を作っていきます。OBSに表示されるこの画面がYouTubeでそのまま配信されます。
配信を構成する画面や音は、OBS左下の「ソース」の+ボタンをクリックで追加。
各オブジェクトの大きさや位置は対象をクリックし赤い枠を動かして変更。Altを押しながら赤い枠の端をドラッグすると枠が緑色になりトリミング。
- Live2Dモデル
- ゲーム画面
- ウィンドウキャプチャ→ウィンドウから対象のゲーム画面を選択
- 背景
- 色ソースから色を選択、または画像をドラッグ&ドロップで取り込み
- ゲームの音声ソース
- ゲーム以外に余計な音がなければ、デスクトップ音声をそのまま流してOK
- 自分の声ソース
画像等もドラッグ&ドロップでどんどん追加できるので、自分好みに色々アレンジすべし。
あとついでに、配信準備中の時の画像とか、配信終了の時の画像とかを用意しとくと、VTuberっぽくてテンションが上がる。
配信開始!
一連の設定が終わったら、あとは「配信開始」を押せば配信されます。
とその前に、YouTubeのクリエイターツール→ライブストリーミングからタイトルや説明などを記入しておきましょう。
これであなたもVTuber!やったぜ。
配信してみた
実際に上記の環境で配信してみたのがコチラ。
結構サマになってるでしょう?でも、1:01:40あたりから自分の音声が吹っ飛びました。しかもそのまま最後まで改善せず終わる。誠に申し訳ございませんでした。
皆さんが配信する時はこまめにOBSを見て配信の状況を確認するようにしましょうね。
おわり