二日目も書いていきますよ~、二日目に訪れた場所は以下の通りです。
・『賢治先生の家』羅須地人協会
・宮沢賢治記念館
・遠野食肉センター(ジンギスカン)
・伝承園
・カッパ淵
『賢治先生の家』羅須地人協会
「羅須地人協会」とは、作家・宮沢賢治が農業や科学、エスペラントを教える等の目的で設立した私塾で、この建物は、その目的で使用された宮沢家の住居です。観光地ではなく、花巻農業高等学校の敷地内に存在する(移設された)いわば学校施設ですが、一般公開されています。
和風の質素な建物で、宮沢賢治の当時の暮らしぶりを窺い知ることが出来ます。
内部はこんな感じ、和室もあります。この部屋は賢治が色々なことを教えていた部屋でしょうか。黒板やピアノのようなものも設置されています。
そしてとても有名なこの「下ノ畑ニ居リマス」の文字、復元に際して賢治の弟である宮沢清六が書いたものを、農業高校の生徒が消えないように上から重ね書きし続けています。伝統や歴史を残そうとする意志、本当に素晴らしいです。ここに来たのは今回では2回目ですが、昔から本では何度も見たことがあるこの黒板と文字、実際に初めて前にした時は、厚く厚く積み重なってきた歴史みたいなものを感じて、とても心打たれました。
今でも宮沢賢治の息遣いが残っているかのように感じられる建物でした。
宮沢賢治記念館
宮沢賢治の作品の複製原稿や、ゆかりの品などを展示している宮沢賢治の博物館です。なんと訪れた日はちょうど宮沢賢治の誕生日、なんという偶然。
正直自分は読書があまり得意ではなく、宮沢賢治作品も、ファンはとても名乗れないくらいしか読んでないのですが、「銀河鉄道の夜」「グスコーブドリの伝記」「よだかの星」「注文の多い料理店」など、有名どころではありますが何回か繰り返し読むほど好きだったりします。自分が読んだことのある作品の原稿(ほとんどは複製ですが)を読んでみるのはとても面白いです、添削など非常に多くてめちゃくちゃ読みづらいですけどね。宮沢賢治って存外に丸っこい可愛い字してるんですよ。
それと「やまなし」という短編小説の企画展をやっていました。クラムボンがかぷかぷ笑うやつです。小学校の国語の教科書に採用されている作品で、誰もが小学生の時に通る道…なのか?かなり意味不明というか意味深というか、そんな感じの物語なので、インパクトが強く記憶に残ってる方や苦手意識がある方も多いかもしれませんね。ここではなんと本物の原稿(初期稿)が!本物が見れるのは本当にレアです、興奮してしまいました。
遠野食肉センター(ジンギスカン)
花巻を離れて遠野へ。今回の旅行で二回目の焼肉です。これから毎日肉を焼こうぜ。
ジンギスカンといえば北海道というイメージですが、ここ岩手県遠野市もジンギスカンが名物です。詳しい理由は分からないのでググってください!
ジンギスカンを食べるのは1年半ぶりくらいなのですが、ラム肉っておいしいですね…こんなにおいしいと感じたのは初めてかもしれないですが。まず、肉が厚くてめちゃくちゃ食べ応えがあります。「あれ?ジンギスカンってこんなに厚い肉で出てくるんだっけ?」と思わず感じました。しかもここ、それほど高くもないのにかなりのボリュームで出てきます。肉も野菜もたっぷり、お腹がパンパンになるまで食べられます、岩手県に来る機会があったら是非行ってみてください、かなりオススメです!
伝承園
「遠野物語」でも有名な遠野の地域の民俗を、文字通り伝承する目的で作られた野外博物館です。
メインの菊池家住宅(重要文化財)を中心に記念館や工房など様々な建物が建てられています。
遠野萌えキャラプロジェクトなるプロジェクトがあるみたいで、可愛い女の子のパネルやイラストなどが散見されました。こんなところにも萌えの波が…いいぞ、もっとやれ。
この伝承園、博物館ではあるのですが、なんというか、至るところでただならぬ雰囲気を感じる場所です。上の「オレのだ」の落書きも、特になんの脈絡もなく描いてあって「えっ…?」みたいな感じです。この他にもとにかく不思議な場所やモノがたくさん、どこか正気ではない感じがするすごーーく不思議な場所です。SIRENとかの和風ホラーに雰囲気としては近いかもしれません。そういうのが好きな人は一見の価値アリですよ!
菊池家住宅の内部を進んでいくと、御蚕神堂(オシラ堂)という建物にたどり着きます。もうここが本当にすごい場所でして…あまりにも畏れ多い感じで写真は撮れなかったのですが、公式サイトなどに掲載されているので一度見てみてください。蚕や馬などの神「オシラサマ」が1000体安置され、様々な人が願い事を書いた布をオシラサマに着せているのですが、もう本当に異様な雰囲気です。
自分も願い事を書かせていただきました。抽象的なモノですが「充実した楽しい人生を送りたい。キラキラドキドキしたい!」と戸山香澄の言葉を借りてます、いや本当に楽しい人生送りたい…本気で切実にキラキラドキドキしたいので、この気持ちはきっとオシラサマに届いている…といいなぁ。
カッパ淵
遠野といえばカッパ伝説、この地域にはかつて多くのカッパが住み、人々を驚かせたという言い伝えが残っています。ここカッパ淵は、カッパの神を祀った祠があるほか、カッパの捕獲が楽しめたりする小川です。
カッパや妖怪などの言い伝えが残る面白い場所ですが、非常に良い景勝地で、田畑で囲まれた中のお寺とその裏の木々に深く囲まれた小川、とても妖しい雰囲気です。
小川には釣り竿が設置されていて、先端にはキュウリが吊るされています。めちゃくちゃシュール。カッパが釣れることはあるのか…。
ちなみに、この設置されている釣り竿以外に、観光客がカッパ釣りを体験できる釣り竿もありますが、これにはカッパ捕獲許可証が必要です。私は買うのを失念していました。悲しい。
カッパ淵にある稲荷堂の写真、お気に入りの一枚です。でたらめな方向に伸びた木の枝が来る者を拒んでいる感じがして、ホラーゲーム的な雰囲気を感じませんか?
という訳で二日目はコレで終わりです。三日目もお楽しみに!