Nintendo Switchの小型ドックを発売したことが話題になったHumanThingsのGENKIブランド。
その新製品である「ShadowCast」、HDMIの入力をPCに出力できる小型で安価なデバイスなのですが……
KickStarterで支援させて頂いたコレが家に届いたので早速レビューしてみます。
どういうもの?
本体はHDMIオスとUSB-Cメスを持つドングルで、めちゃくちゃ小さく軽いです。
使い方は、HDMI端子をゲーム機に挿し、USB-C端子からUSBケーブルでPCに接続。
Genki Arcadeという専用のアプリをPCで起動することで、ゲームの画面がPCに出力されるという代物。
公式ではNintendo SwitchやPlayStation5の画面を出力できる!と謳われていますが……当然、HDMI出力ができるあらゆるデバイスに使えます。
平たく言えばお手軽キャプチャーボードなのですが、特筆すべきは値段。
KickStarterでは39ドル以上の支援で入手が可能です。
公式サイトを見る限り、将来的には49.99ドルでの販売が予定されているみたいです。
キャプチャーボードは1万円はくだらない物ですし、その代替として使えるなら安いですよね。
実際に使ってみた
この手の商品は「PCをモニターとして使う」「ゲーム画面の撮影・録画をする」「ゲームの配信をする」などの用途があると思うので、それぞれについて使用感をレビューします。
多少のラグはあるが……
まずはひとまず、ノートPCをモニターとして使ってみます。
1080p/30fps、720p/60fpsで出力されます。
30fpsだと少し物足りないですし、720pだと多少粗さは感じますが……
まぁそもそもノートPCをモニター代わりにしてる時点でハイエンドなゲーム体験を期待している訳ではないと思いますし、十分及第点でしょう。
そもそもリモートプレイに比べれば当然画質も良く、接続も有線ですから安定しています。
ちなみにGenki Arcadeでスクリーンショットを撮るとこんな感じ。
ラグは少しありますね。 公式スペックですと最大20ミリ秒のラグということみたい。
私の環境ではもう少しラグっているように感じますが……HDMI分配器やUSBハブを噛ませているので、恐らく環境依存だと思います。
フレーム単位の入力を要求される音ゲーや格ゲーなどはしんどいかもしれませんが、普通のゲームをやる分にはあまり気になりません。
動作は軽いが……
PCに出力する際に使うGenki Arcadeというアプリですが、動作は軽いです。
普通にゲームをプレイする分にはなんら問題はありません。
ただ、私のオンボロノートPCで録画を始めると動作が重たくなり、動画ファイル自体もカクつきなど実用に堪えないものが出力されたので……
ゲーム画面の録画に使用する場合にはある程度のスペックのPCが必要になるかと思います。
そもそも録画機能なんてPlayStation4にもNintendo Switchにもついてますし、そっちでやればいいじゃんね。
ゲーム配信に使える?
PCにゲーム画面を出力できるので、当然OBSなどを用いて配信に使用することもできます。
ただもちろん録画と同じ理由で、ある程度のスペックのPCが必要になると思います。OBS自体そこそこ重いですからね。
HDMI分配器などを使えばテレビとShadowCastに同時出力することもできますし、音ゲーや格ゲーなどラグが命取りになるゲームの配信にも十分に使えると思います。
ちなみに
当然、PCの画面をPCに出力できます。
無意味・オブ・ザ・ワールド