わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

「トヨタ博物館」に行ってきた!

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先日、兼ねてから行きたかった、愛知県長久手市「トヨタ博物館」に行ってきました!

「世界のクルマの進化と文化をたどる博物館」の名に相応しい、まるでカーカルチャーの全てが詰まったような博物館
流石世界のトヨタだ……と感じる展示内容で激アツでした。

モビリティの進化が感じられる

メインの展示棟であるクルマ館は、時代を追うように140台近いクルマが展示されています。
1800年代終盤の自動車黎明期のクルマから、2000年代の電気自動車まで、その殆ど全てが動態展示だと言うから驚きです。こいつら、動くぞ……(動いているところが実際に見られる訳ではないですが……)

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1階メインエントランスには当館シンボルの「トヨダAA型」のレプリカがお出迎え。

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トヨダAA型乗用車(レプリカ, 1936)
トヨタ初の乗用車。まさにシンボルに相応しいエレガントな見た目が美しい。

2階は、世界初のガソリン自動車である「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」のレプリカから始まり、自動車誕生から1900年代前半のクルマがズラリ。
自動車がまだその形を模索している時代なので、奇天烈な形のものから豪華絢爛なものまで十人十色テクノロジーと、人々のクルマとの付き合い方の急激な変化が感じられるフロアになっています。

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ベンツ パテント モトールヴァーゲン(レプリカ,1886)
世界初のガソリン自動車。最低限ながら自動車に必要な要素は全て揃っています。グランツーリスモ4に収録されてたような……。

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ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト(1910)
高級車の先駆け。ディズニーの世界から飛び出してきたような美しさ。

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ダイハツ オート三輪 SA-6型(1937)
小型で小回りが効く、実に日本らしいクルマの進化の形。

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タトラ 87(1948)
実に奇抜な見た目で最高な一台。写真では分かりづらいですが後部もかなり凄いです。

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ポルシェ 356 1100(1950)
めちゃくちゃ可愛くて好きなスポーツカー。GTSPORTで価格が高すぎてトラウマになった。

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メルセデス ベンツ 300SL クーペ(1955)
めちゃくちゃ好きな車なので実物見られて大変興奮しました。

3階はトヨペット クラウン RS型」からスタート。
1900年代後半の大衆車の歴史、そして何より、1960年代のスポーツカー黄金期の名車の数々が並び、自動車ファンなら大興奮間違いなしです。

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トヨペット クラウン RS型(1955)
国産車らしいエレガントさとスッキリさを両立した見た目、良すぎる。

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スバル 360 K111型(1959)
数少ないスバル車展示のひとつ。大衆車の代表格であり可愛いすぎるド名車。

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ダットサン フェアレディ SP310型(1963)
私が大好きな1960年代スポーツカー黄金世代のなかでも特に好きな一台。かっこよすぎ……。

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トヨタ スポーツ800 UP15型(1965)
通称ヨタハチ。丸目と丸いボディがとにかく可愛い超軽量スポーツ。

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マツダ コスモスポーツ L10B型(1969)
ロータリーエンジンを積んだ、まさにロマンの塊とも言える最高のスポーツカー。

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ホンダ NSX NA1型(1991)
国産ミッドシップスポーツのまさに代表格。ホンダくんまたスポーツカー作ってくれ……。

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Lexus LFA(プロトタイプ, 2009)
国産スーパーカーと言えばこのクルマ。なかなか実物を拝める機会はないかも。

個人的に好きなクルマや気に入ったクルマをピックアップしていますが、とにかく大ボリューム。
そして、うまく言葉で表せないのですが……クルマと、クルマに寄り添ってきた人々のこれまでを追体験し、これからのクルマの形に思いを馳せることができる、そんな展示内容になっていると思いました。博物館として満点なんだよな。

カーカルチャーが持つ多面性

クルマは乗り物であり移動手段。でもそれ以上に、これまで多くのカーカルチャーが形成されてきました。ちょうどグランツーリスモの山内氏も同じようなことを言っていたような。
クルマは移動手段であり、オシャレであり、身分を示すものであり、競うものであり、収集するものでもあり。
トヨタ博物館の展示は「自動車の大衆化」「覇を競った豪華車」「社会的課題への対応」というように章立てになっており、そのようなカーカルチャーの多面性が分かりやすいように展示されているのが印象的でした。

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フォード モデルT ツーリング(1909)
量産車の先駆けであり車の大衆化の先駆け。

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ミネルバ 30CV タイプAC(1925)
アメリカ上流階級御用達の超高級車。内装が豪華絢爛。

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パッカード トゥエルヴ(ルーズヴェルト大統領専用車)(1939)
ルーズヴェルト大統領専用車、流れるようなボディは実は装甲車並の頑丈さ。

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フォード モデルGPW(1943)
いわゆるジープ。軍用車でありながら、その後の自動車にも大きな影響を与えた一台。

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パナール エ ルヴァッソール タイプB2(1899)
世界初のFR車。レーシングカーの祖とも言えるかもしれません。

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トヨタ 2000GT MF10型(1967)
言わずと知れた超名スポーツカー。かつてない高性能さで数々の記録を打ち立てたモンスターマシン。

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テスラ ロードスター スポーツ(2010)
テスラのEVスポーツカー。これからの自動車の形かもしれません。

もう一つの展示棟「文化館」は、まさに自動車マニアの倉庫のような雰囲気
エンブレム、ミニカー、ゲーム、新聞、広告、雑誌など、乗り物に止まらないカーカルチャーの広がりを体感できました。ここに住みたい。

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まるで自動車マニアの倉庫

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ズラッと並んだミニカーで自動車の歴史が学べる

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我々にも馴染み深いトミカの展示。この頭文字Dトミカセット家にあったわね……。

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メーカーのエンブレムもズラっと展示されています。美術品としての美しさも。

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ズラッと並んだ車の広告。紙面デザインの変遷も面白いです。

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グランツーリスモも展示されています。

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好きな漫画が展示されていたので思わず撮ってしまったやつ

クルマの全てはここには無いが

クルマのほとんど全てがここにある!と言っても過言ではない、素敵な博物館でした。
乗り物として、社会として、芸術として、娯楽としてのクルマを知り、感じることができる。自動車のトップランナーたるトヨタが我々に何を伝えようとしているのか、なんとなく分かる気がします。
そして何より、この膨大な数のクルマをレストアし、走れる状態で展示・整備しているということは、とてつもない努力の上に成り立っています。本当に頭が上がりません。

自動車好きなら是非一度、訪れるべき場所だと思います。

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トヨタ博物館ではしゃぐ異常大学院生