先日、兼ねてから行きたかった、愛知県長久手市の「トヨタ博物館」に行ってきました!
「世界のクルマの進化と文化をたどる博物館」の名に相応しい、まるでカーカルチャーの全てが詰まったような博物館。
流石世界のトヨタだ……と感じる展示内容で激アツでした。
モビリティの進化が感じられる
メインの展示棟であるクルマ館は、時代を追うように140台近いクルマが展示されています。
1800年代終盤の自動車黎明期のクルマから、2000年代の電気自動車まで、その殆ど全てが動態展示だと言うから驚きです。こいつら、動くぞ……(動いているところが実際に見られる訳ではないですが……)
1階メインエントランスには当館シンボルの「トヨダAA型」のレプリカがお出迎え。
2階は、世界初のガソリン自動車である「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」のレプリカから始まり、自動車誕生から1900年代前半のクルマがズラリ。
自動車がまだその形を模索している時代なので、奇天烈な形のものから豪華絢爛なものまで十人十色。テクノロジーと、人々のクルマとの付き合い方の急激な変化が感じられるフロアになっています。
3階は「トヨペット クラウン RS型」からスタート。
1900年代後半の大衆車の歴史、そして何より、1960年代のスポーツカー黄金期の名車の数々が並び、自動車ファンなら大興奮間違いなしです。
個人的に好きなクルマや気に入ったクルマをピックアップしていますが、とにかく大ボリューム。
そして、うまく言葉で表せないのですが……クルマと、クルマに寄り添ってきた人々のこれまでを追体験し、これからのクルマの形に思いを馳せることができる、そんな展示内容になっていると思いました。博物館として満点なんだよな。
カーカルチャーが持つ多面性
クルマは乗り物であり移動手段。でもそれ以上に、これまで多くのカーカルチャーが形成されてきました。ちょうどグランツーリスモの山内氏も同じようなことを言っていたような。
クルマは移動手段であり、オシャレであり、身分を示すものであり、競うものであり、収集するものでもあり。
トヨタ博物館の展示は「自動車の大衆化」「覇を競った豪華車」「社会的課題への対応」というように章立てになっており、そのようなカーカルチャーの多面性が分かりやすいように展示されているのが印象的でした。
もう一つの展示棟「文化館」は、まさに自動車マニアの倉庫のような雰囲気。
エンブレム、ミニカー、ゲーム、新聞、広告、雑誌など、乗り物に止まらないカーカルチャーの広がりを体感できました。ここに住みたい。
クルマの全てはここには無いが
クルマのほとんど全てがここにある!と言っても過言ではない、素敵な博物館でした。
乗り物として、社会として、芸術として、娯楽としてのクルマを知り、感じることができる。自動車のトップランナーたるトヨタが我々に何を伝えようとしているのか、なんとなく分かる気がします。
そして何より、この膨大な数のクルマをレストアし、走れる状態で展示・整備しているということは、とてつもない努力の上に成り立っています。本当に頭が上がりません。
自動車好きなら是非一度、訪れるべき場所だと思います。