わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

岩手旅行記 2022秋 その2

さてさて、気候も冬めきつつあるところですが、前回の続きを。
11/3〜6に行ってきた岩手旅行の、3,4日目の旅行記になります。
前回はこちら

3日目(久慈)

3日目はさらに足を伸ばして、三陸北部の久慈へ。こんなに三陸行くなら三陸で一泊すればよかった。
なかなか雲が晴れてくれない岩手山を横目に見つつ、東北自動車道と八戸道をひたすら北へ。
九戸インターで降りたあとは、道の駅を寄りつつ、久慈渓流を通り久慈方面へ向かいます。
この久慈渓流が本当に紅葉真っ盛りで、最高だった……。ドライブしがいがあるというものですね、運転していたので写真は撮ってないんですが……皆さんは想像で補完してください。

久慈琥珀博物館

久慈は琥珀の産地として有名。かなり古い時代の琥珀が産出し、世界三大産地のひとつにも数えられている……らしい!
そんな久慈にある久慈琥珀博物館には、写真のような琥珀を使った工芸品などが飾られている訳ですが……
一番の目玉は、琥珀採掘体験!実際に琥珀が産出する白亜紀の地層で、琥珀の採掘ができます。日本で唯一、宝石の採掘体験ができる場所らしい。
琥珀の採掘に熱中しすぎて写真を撮っていないので想像で補完していただきたいのですが……
白亜紀の地層を、アイスピックを使ってひたすら掘る……というよりも、剥がしていくような感じ。
闇雲に掘っていても、まぁ〜これがなかなか見つからないもので。琥珀を見つける目印として、地層に刻まれた黒い筋?みたいなものがある(琥珀は樹液が固まったものなのですが、その元である樹木の目印みたいなものらしい)のですが……これもかなり分かりづらい!
苦戦していると、博物館のおじさんに「このへんとかありそうですよ!」と親切に教えていただきました。ℒℴνℯ……
実際にその辺りを掘ってみると、本当に細かい琥珀の欠片がちらほら見つかって大興奮!
途方もない疲労感と腰を犠牲に、ほんの少しの琥珀と大きな達成感を得られる、そんな体験でした。楽しかった〜。
ちなみに、ウルトラハイパースーパーラッキーマンだと、バカでかい琥珀とか虫入りの琥珀とか見つかるらしい。本当か?

博物館の近くには「くんのこ」というミュージアムレストランもあります。ここがなかなか美味しいのでオススメ。

久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ

続いては久慈の沖合、岩手県を代表する水族館「もぐらんぴあ」へ。
ここがなかなかニッチでマニアックで、良い感じの不思議系水族館でして。げへへ……

日本で唯一の地下水族館、元石油備蓄基地の作業坑を活用した水族館で……正確には、水族館と石油資料館の複合施設なので、水族館に来たと思ったらいきなり石油の展示を見させられるという面白さ。

水族館自体の展示もかなり尖っていて、(こう言っては失礼ですが)大きな目玉展示もない中で、創意工夫で面白くしようという心意気が感じられる水族館です。

個人的に度肝を抜かれたのは「漁師さんから頂いたアオリイカが一匹だけ入ってる水槽」、こんな贅沢な水槽の使い方ある?

こちらの水族館は東日本大震災の際に一度全壊しており、その5年後に再開。その際、またそれ以降ずっと支援を続けているのがさかなクンで、さかなクン関連の展示も充実しています。ファンの方はぜひ訪れてみては。

つりがね洞

久慈の海岸を南下し、景勝地「つりがね洞」へ。
三陸はこの手の岩礁景勝地が多いですね〜。
ちなみに、ここまでの道のりが、両側通行ですがすれ違い不可能な場所が多い、なかなかハードな道になっています。運転に不慣れな方は注意。
つりがね洞のさらに奥には、朝ドラ「あまちゃん」で一躍有名になった北限の海女の施設「小袖海女センター」がありますが、そこまではそんな感じの道がさらに2kmほど続きます。しんどすぎる。(僕は行きませんでした)
余談ですが……久慈はまだまだあまちゃんブームに湧いているようで、「じぇじぇじぇ」がまだ市民権を得ています。

遠野食肉センター

久慈渓流、八戸道、東北自動車道を南に戻り、この日は盛岡泊。
夕飯は予約していた「遠野食肉センター 盛岡木伏店」へ。

皆さんジンギスカンといえば北海道のイメージかもしれませんが、岩手県の遠野もジンギスカンが名産。
遠野食肉センターはそんな遠野のジンギスカンレストランで、遠野本店のほか、矢巾と盛岡に店舗を構えます。
今回は盛岡の店舗へ。遠野食肉センターは各店舗でかなり雰囲気が違う(お肉の味自体はどこも一緒)のですが、盛岡木伏店は飲み屋の雰囲気が強く、店も激狭なので予約必須です。
この遠野食肉センターのジンギスカン、マジでみなさんに食べてほしい……人生観変わりますよ、マジで。肉厚で肉感強めかつジューシー、でも臭くない。味がついていない生ラムで、ジンギスカン本来の美味しさが楽しめます。
いや、マジで僕が何言っても蛇足にしかならない、みなさん是非食べに行ってみてください。あ、通販もあるしふるさと納税でも貰えますよ。でも店舗で食べた方がやっぱり美味いです。

4日目(盛岡周辺)

4日目は盛岡周辺の2箇所を回ります。移動距離は控えめ。

小岩井農場

誰もが一度はジュースや牛乳を飲んだことがある、みんな大好き小岩井。岩手の定番観光地です。
この日、これまで雲隠れしていた岩手山の全貌がついに見えました。岩手富士、流石の美しさ。
自分はもう来るのが3度目くらいなんですが、本当に雄大で、かつ歴史深い(重要文化財指定の建物がなんと21件!)本当に素敵な場所です。

以前はそれほど自由に見学できなかった記憶がある(記憶違いかもしれない……)上丸牛舎も自由に見学できます。重文指定の趣深い牛舎の中に入れたり、現存最古のサイロともいわれる一号サイロ・二号サイロも間近に見ることができます。

上丸牛舎を見学したあとはファームトラクターガイドへ!小岩井農場の林道を往くトラクターに揺られる、穏やかな時間。実は小岩井農場林業もめちゃくちゃやっているんですが、理路整然と並べられた木々を見るとそれが実感できるかなと。

その後は、小岩井農場のレストランで……なんとまた、ジンギスカン、と小岩井カルビ。「焼肉」という括りで言えば今回の旅行で三回目。肉を焼けばね、全てが良くなるんですよ。
この焼肉も、農場併設レストランのレベルは超えてるなって感じしました。美味い!肉の量も多いし、野菜のおかわりも自由なので、コストパフォーマンスがめちゃくちゃ良かった……皆さんも小岩井農場に訪れたらぜひここで昼食を食べてみてはいかがでしょうか?おすすめです。

焼走り溶岩流

最後は岩手山山麓焼走り溶岩流へ。
1732年の岩手山の噴火のときに流れた溶岩が冷えかたまり、今も緑化が進まず一面に溶岩が広がっている地帯です。
寂しさや厳しさを感じる不思議な景勝地でして……また、森の中に突如として一面溶岩しかなく、突然風景が開けるので、面白い場所です。こんな場所が関東近郊にあればとんでもない人出になっていそうですが、ほとんど人がいない点もまた、この場所の不思議さを増すのに一役買っていて、より魅力的な場所になっているというところでしょうか。


さて、そんなこんなで、盛岡駅に戻ってきて、ずんだシェイクなどを嗜みつつ、新幹線で帰京。
今回は初めて三陸に行きましたが、本当に良いところだった……今度は三陸メインで旅程組んでも良いかも。自然も豊かだし、震災遺構とかもあるしね。

いやーそれにしても、社会人になってからの旅行は、旅行から帰ってきた翌日からいきなり仕事なのがしんどいですね。
旅行いきてー。