わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

フォーミュラE東京E-Prixを見た

昨日3/30、東京のベイエリアで「ABB FIAフォーミュラE世界選手権2023/2024」の東京E-Prixが行われました!
フォーミュラEとは、平たく言えば電気自動車版のF1なんですが、なんといっても今回注目なのは、日本初の本格市街地コース「東京ストリートサーキット」!!
日本でも公道レースが見られる時代が来るとは、感動もんですね!
自分は現地には行かず、家でテレビ中継で観戦しました!日記がてら、感想でも書いていければと。

日本初の市街地コース

ビッグサイトをぐるりと囲むように作られた特設の市街地コース「東京ストリートサーキット」。
なかなか難しそう……というかクセが強そうでしたね。
全体的に低速レイアウトで道幅も狭く、とにかくオーバーテイクポイントが少ない!フォーミュラEは基本的に市街地コースみたいなので普通なのかもしれませんが、見ていてかなり窮屈そう〜な印象は受けました、F1モナコGPみたいなね。

個人的な見所としては……

ターン2直後のバンプ

ジャンピングポイント!あれは賛否が分かれそうですね〜。
車体への負荷も高そうですし、バランスも崩れるので、メカニックの腕の見せ所だったのではないかなと。

ターン9,10,11

公道に入ってからのターン9、ここは普段車で走ってても気持ちいい高速コーナーですよね。
個人的にすごく好きな道路なので、ここを起点にサーキット設計したやろ!と思ってます、勝手に。
高速セクションからのターン10,11はシケインオーバーテイクポイントとして設計されてるとは思いますが、シケインのライン取りが一意すぎる狭すぎるで、そんなに熱い展開は見られなかった印象です。
個人的にはここはシケインじゃなくて中低速コーナーにすべきだったのかな〜などと思ったり思わなかったり。

ターン15

行動から再びビッグサイトの駐車場に入るターン15以降、ここはかなり名勝負が生まれてて熱かったですね!
高速セクションと低速セクションが交互にやってくるので、オーバーテイクが生まれやすい。他に抜けるポイントが少なすぎるので、ドライバーたちもここで本気を出してくるんですよね!
特にターン15は、33周目のダ・コスタのアタック!失敗はしましたが、リスク承知でアタックしてて「これよこれ〜!!!」と熱くなりました!
ファイナルラップのローランドのアタックも良かったですね。

フォーミュラE

お恥ずかしながらフォーミュラE初観戦でした!

ガソリン車と異なり燃料補給(充電)に時間がかかるしどうするんだろうな〜と思ってたんですが、そもそもピットストップしないんですね……!
いかに1レースの中でバッテリーを効率よく使い切るかという、燃料マネージメントの色が強いレース性なのが印象的でした。
ずっとトップを走り続けたローランドと、そのスリップに隠れ続けたギュンターのバッテリー残量は一時2%まで広がり、結果的にそれが明暗を分けましたね〜。
今思えば、一度ギュンターがトップに出た後すぐにアタックモードに入って順位を落としたのは、燃費戦略だったのかもと思ったり。(順位を二つも落としてしまったのは不本意だったとは思いますが)
それにしても、セーフティーカーで追加2周、あれは衝撃でしたね!セーフティーが出た時点で追加周回折り込み済みで燃料をマネジメントしてたとは思うんですが、追加2周走ってピッタリ0%に持ってきてたので、プロってすげー!と思いました。

そうそう、それでピットストップが無い代わりに大きな順位変動を起こすギミックが「アタックモード」なんですよね。
ターン4、180度ぐるっと回る大きなコーナーの外側を回らなければ発動できないというのがミソで、いわゆるアンダーカット的な要素になってる。
2回かつ計8分の使用義務があるのが良いですよね。今回の東京ストリートサーキットは低速レイアウトなので、アタックモードの旨みはそこまでなさそうな印象でしたし、いかに影響の少ない好タイミングで消化できるか、というのが戦略が分かれるところでした。
特にローランドとギュンターはここが対照的だった訳ですね。そそくさと消化したローランドが有利かと思いきや、結果的には燃料補給マネジメントでギュンターに軍配が上がりました。
いや〜〜ドライビングテクニックもそうなんですが、そこはもうみんな当たり前に上手いので、戦略で差がついてくるんですよね。ここが面白いんだわ、モータースポーツって。


面白かったですね!
かなりオーバーテイクポイントの少ないサーキットではあったので、モータースポーツ初心者の方には退屈だったかもしれませんが、戦略がハマるかハマらないかで明暗が分たれたり、終盤は熱いアタックの連続だったりと、かなり恋レース内容だったんじゃないのかなと思います。
日本のモータースポーツは正直下火にはなってきていますが、起爆剤になってくれると良いですね。