わたしです

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「アナザーコード リコレクション」クリア感想

アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉」クリアしました。
DS「アナザーコード 2つの記憶」とWiiアナザーコード:R 記憶の扉」のリメイク作品です。
自分は原作未プレイなのですが、ストーリーの大筋が同じだけで中身はかなり変わっているようで、リマスターというよりもリメイクという感じ。
かなり力の入った作品ということで。

クリアしたので、感想をつらつら書いていきます!

良かったところ

本格サスペンス

ストーリーが主体、基本的には読み物的なゲームで「推理小説を読むように」は言い得て妙。
中身はしっかりサスペンスで、記憶を思い出していくことで判明していく真実、記憶を利用したトリックに、記憶の曖昧さを使った演出もあったりと、常に「記憶」を軸に、人間同士のいざこざやなんやこらが展開していきます。物語の軸がしっかりしてるうえ、情報や人間関係は画面にわかりやすく整理され分かりやすいのがGOOD。
何が真実で、何が起こったのか、誰が犯人なのかというのを、主人公のアシュレイと一緒に考えていく、まさに推理小説を読んでるような面白さでした。
2作品通して15,6時間くらいと時間としては短いですが、コンパクトにまとまっていてボリューム不足感はない印象でした。むしろ、長めの映画を見た、的な充足感でしたね。
前半の「2つの記憶」と後半の「記憶の扉」でかなり作品のテイストが違うのも、飽きがこなくて良かったです。
敢えてこう表現しますが、終わった後の読了感も大変爽やかで、良い体験でした。

魅力的なキャラクター

登場人物がみんなとてもキャラが立っていて、そして可愛らしい。
特に「記憶の扉」編は登場人物も多いですが、みんな個性的で無駄なキャラクターもおらず全員がストーリーに絡んできて、よく出来てるなと思いました。
特に主人公のアシュレイがめちゃくちゃ可愛い……。
「大人と子供」というのもこのゲームのテーマの一つかと思うんですが、アシュレイは物語中で14歳→16歳と、子供から大人の過渡期でして、子供らしい無邪気さや好奇心、わがままさと、大人らしい思考や落ち着きが同居していて、その複雑さ、バランスが見事。子供らしい部分はすんごーく可愛いですし、子供らしい好奇心と行動力に驚かされるし、一方で大人らしい一面はプレイヤーたる我々に似た部分もあり没入感がありました。
あと何より3Dモデルが大変よくできており……輝かしい生足…………。

イマイチだったところ

謎解きの難易度

謎解きは全体的にかなり簡単なので、謎解きゲームだと思って買うと拍子抜けかと思います。
難易度もさることながら、その内容自体も、頭で考えるというよりも、どこかにある答えを探す作業という感じなので、謎解きというよりも簡単な脱出ゲームをやっている感覚に近いかもしれないです。
謎解きの立て付けがやや強引な場面もあったので、少し気になりました。
あくまでお話を読むゲームだと思って楽しむのが正解かなと思います。


クリア後、原作のプレイ動画をYouTubeで見たのですが、本当に別モンでビックリしました。
しかも、原作の制作会社は倒産しており、リマスターは絶望的と思われていたところに、ここまで力の入ったリメイク、凄いなぁ任天堂は……。