わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

今更「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見た

表題の通りですが……
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を今更映画館で見ました。
もう公開から半年くらい経とうとしてるらしくて、いやもうゲーム業界人として恥ずかしい限りなのですが、まぁ、許してくれや。

ということで、感想です。

まとめ

  • マリオファン向けの作品としてかなり完成度が高い。ファン垂涎の要素多数
  • ド王道ストーリーで何も考えずに見られる
  • ファン向けの作品であると割り切って見ることは必要
  • 細部の雑な部分は少し気になる

良かったところ

  • アトラクションのようなテンポ感

テーマパークのアトラクションに乗ったかのような充足感、これが一番表現としては近いですかね。
95分という上映時間にこれでもかと展開が詰め込まれていて、テンポよく小気味良い!
展開自体も王道of王道で、何も考えずに見られることも良かったです。アクションムービーですしファン向けのコンテンツなので、ストーリーは可能な限りシンプルに、映像はできるだけ派手に、そういう意図の一貫性が感じられて良かったです。

  • ファンが楽しい小ネタがたくさん

マリオ関連作品の小ネタが至る所に散りばめられていて、やはりゲーム好きとしては堪らんところがありますね。
まだまだ見つけられていない小ネタも山ほどあるんだろうなぁと想像する次第です。
個人的にはマリオカートが大好きなので、中盤マリオカートネタが出まくっていたシーンは大興奮でした。
ファンが嬉しいと言えば劇伴、ゲームのBGMの超豪華アレンジが矢継ぎ早に流れるのが嬉しい。スマブラか?
たぬきマリオが出てきた時はちゃんと3のBGMに切り替わる(俺の記憶が正しければ……多分……)ように、場面場面の音楽の使われ方も丁寧で良かったです。

  • 感情豊かなアニメーション

流石はミニオンを作ってる会社だなぁ〜と思うところですが、キャラクターの動きが過剰に表情豊かで楽しいですね。わちゃわちゃ動く!かわいい!
特にキノピオや敵雑魚キャラ全般、メインじゃなく沢山わちゃわちゃ出てきてセリフ数も少ないようなキャラこそ際立ってたかなぁと感じます。それもミニオンイズムですかね〜。

イマイチだったところ

  • キャラクターの解釈違い

ピーチってこんなキャラなん?ドンキーコングってこんなキャラなん?と思うところはあり……
まぁ元々性格的な側面があまり描かれないので、この映画ではこういう性格なんだよ!受け入れろ!という話なんでしょうけど。実際映画の後半はもう特に違和感なくなってたしね。
でも、他の人の感想も見る限り、多くの人にとって解釈違いになっていて、ちょっと無理矢理感のあるキャラ付けだったんじゃないかなぁとは思いました。

  • マリオ好きじゃないとキツい

まぁファン向けの映画だと思うので割り切るしかないとは思うんですけど。
キャラクターとかアイテムとか世界観とか、結構なんの説明もなく出てくるよね、という。それがテンポ感の良さにも繋がってはいると思うんですけどね。
それと、展開があまりにも王道すぎるので、ストーリー自体は割合凡庸な気はしており。
マリオ特段好きじゃない人が見た場合、そんなに面白い作品にはなってないんだろうな、とは思いました。
まぁマリオ自体、あらゆる人が人生の中で一度は触れるだろ、というような特大IPになってるからこその、強気な姿勢なのかもしれません。ミッキーか?

  • 最後の展開の無理矢理さ

最後クッパ城がブルックリンにワープして、ブルックリンをメチャクチャにしつつなんとかクッパを倒しますが……
アレってマリオのせいですよね……という。そのうえでクッパを倒してブルックリンの人たちに賞賛され、「俺たち、やったな!」感を出しているのもなんかモヤる。
マリオ父が手のひらクルックルなのも、なんやお前……ってなるし。
ブルックリンとキノコ王国がどうなってくのかとか、マリオとマリオ父の関係とか、丁寧に回収すべき部分が最後に雑に回収されちゃってたのが少し残念。


日本のゲーム原作の映画がこんなアメリカンな感じになってることに複雑さはありつつ、まぁでもマリオはこうじゃないとね!
ファン向けの映画としての完成度が高く、とても満足感の高い映画でしたね〜。