わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

VR音ゲー「BEAT ARENA」をプレイしてみた話

https://www.konami.com/games/uuddlrlr-beatarena/s/img/share_img.jpg

コナミのOculus Quest / Quest 2向けVR音楽ゲーム「BEAT ARENA」発売されましたね。

VRを研究している身としては、VRに大手ゲーム企業がドンドン参画してくるのはとても喜ばしい
そして何より音ゲーマーとしては、VRBEMANI楽曲が遊べるのが嬉しすぎる
ということで、早速遊んでみたプレイレポートです。

演奏感マシマシの楽器シミュレーション

VR音ゲーといえばBeat Saberが有名だと思いますが、本作はギターやベース、ドラム、キーボードを演奏するバンドシミュレーションタイプ音楽ゲーム
楽器を演奏できる!というのは、物理的なコントローラーの形に縛られず色々な仮想デバイスを使えるVRならでは。
キー音もあり、正しい演奏をすることで正しい音が鳴るので、演奏感もマシマシです。

演奏感がとにかく楽しいギター/ベース

f:id:mintexcca:20210313172151j:plain:w400

ギターとベースは、左手のボタンやトリガーで弦を押さえ、右手で弦をピッキングしたりはじいたりして演奏します。
左手の操作は同じ。ですが右手は、ギターではコントローラーを振り下ろすピッキング動作、ベースではトリガーで弦を弾く指弾きの動作と差別化されています。

プレイ感としてはGuitarFreaksにかなり近いですね。
もちろん、ギターやベースをやっている人にとっては「なんちゃって感」が凄まじいのでしょうが……未経験の私からしたら演奏感があってメチャ楽しいです。
身体を左右に揺らしながらノリノリでプレイしたくなっちゃいます。

仮想楽器映えのドラム

f:id:mintexcca:20210313172240j:plain:w400

ドラムは左右のコントローラーをスティックに見たて、タイミングに併せてスネアやタム、シンバルなどを叩きます。

とても楽しいのですが、ドラムを演奏できる身としては、やっぱりキックが無いのは寂しいですね……仕方ないですが。
ドラムっていうのは実は足とのコンビネーションが肝なんです。
ただ、これも職業病みたいなものなので、未経験者にはかなり楽しいものになっているのではないかと!
強いて言えば、ハイハットやスネアなどの位置を調節できたら操作感もかなり良くなりそう。
(現状ハイハットの位置が低く遠いのでクロスハンド奏法が難しい……)

それにしても、ドラムをシミュレーションするVRコンテンツ、今まであまり無かったのが意外です。
大掛かりな楽器なのでVR映えしますね~。

もっと面白くできそうなキーボード

f:id:mintexcca:20210313172307j:plain:w400

左右のコントローラーで仮想のキーボードを叩きます。
叩く場所はアバウトで良いので、操作感はかなりノスタルジアに近い感じ。

打鍵するとコントローラーが振動します。が……鍵盤楽器はやっぱり打鍵感が無いと少し寂しい感じがありますね。
降ってくるノートを叩くだけなので、音ゲーとしても少し単調に感じます。
この操作ならグリッサンドなどの奏法も実装できそうですし、今後のアップデートでさらに面白くなると良いなぁという印象です。

ライブ感マシマシのバンドシミュレーション

f:id:mintexcca:20210313172329j:plain:w400

このゲームで演奏感と同じくらい大事にされている「ライブ感」

自分のアバターを作り、他のプレイヤーのアバターと非同期セッションができます。
また、音ゲーのうまさとは別に、ライブの盛り上がり方みたいなスコアもあり、演奏中のリアクションや声掛け・派手な演奏などでポイントが上がる……らしいです。(まだよく分かっていない)

リプレイとセッションが出来る、というのは敷居も低くて面白いですよね。
リプレイには演奏中のリアクションや身体の動き、アイコンタクト、演奏など全て記録されているので、十人十色のセッションが楽しめます。
他のプレイヤーとコンタクトを取ってから演奏が始まったり、途中に他の人と演奏をあわせるアイコンがあったりと、ライブ感を表現する様々な演出もニクい。

ただ、「音ゲー」と「ライブ感」って相性悪い……と私は考えています。
音ゲーでは正確無比な演奏を求められる一方で、ライブではその場のグルーブ感や、みんなでテンポや演奏を合わせる楽しさがあり、相反するものだと思うんですよね。
そういう意味ではライブシミュレーションとして中途半端なものになっている感も否めないですが……
でもやっぱりゲームというプラットフォームの中で最大限、ライブの楽しさが表現できているようにも感じます。
なかなか難しいところですね。

あと個人的なアレですが……本作では3人の演奏者が向かい合って演奏していますが、ライブはお客さんに向けてするものですし、みんなでお客さんの方を向いて演奏した方がライブっぽいのかなと思ったりしました。
加えて、お客さんの反応がもっと豊かでライブの盛り上がり感が分かりやすいと、もっと面白いのになぁ、とか。

VRの良さが詰まった音ゲーなのでは

f:id:mintexcca:20210313172346j:plain:w400

VRと言えば臨場感!と言われがちな中で視点移動の少ないこのゲームは少々地味にも見えますが、実はVRの良さが詰まったゲームなのではないかと思います。

アバターになって世界中のプレイヤーのアバターとセッションするというのは、まさに仮想世界!という感じでテンション上がります。
仮想の楽器を演奏し、未経験者でも楽器を演奏している感覚が味わえるというのも、普通のゲームにはできない、VRゲームならではの体験かなと。
視点移動が少ないのでVR酔いもほとんど無く、快適に長時間プレイできるのも嬉しいです。

VR音ゲー体験としてはかなりの高品質。みなさんも是非遊んでみては?