9/26~29に開催された「東京ゲームショウ2024」に行ってきました!
試遊した各ゲームやブースの感想などをちまちま書いていければと。
【国内パブリッシャー】
■スクウェア・エニックス
(まともな写真撮ってなかった)
毎回思っているのですが、スクエニはせっかく王道系ファンタジーに強い会社なのに、ブースをスタイリッシュな感じに作ってるのが勿体ないなと。
特に今回はその線のリメイク作品の出展がメイン(ドラクエ3、ロマサガ2、FANTASIAN、FF14)だったので、余計に感じました。
(というか完全新作タイトルが1つもないのはいかがなものか……)
ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン
ロマサガ2リメイク。自分はまったく世代ではないので、試遊してみた感想は「なんだかオールドファッションなRPGだな……」だったのですが、
色々調べてみると、街づくり、世代交代、フリーシナリオといった(当時としては)革新的な要素が盛り込まれた名作とのことで、少し楽しみになりました。
とはいえ、試遊や体験版でその部分まで遊ぶことができないのは、試遊の設計としてはどうなのか……とは少し思いました。難しいですね。
グラフィックのチープさは正直かなり気になりました、もっと頑張れたのでは……。
FANTASIAN Neo Dimension
Apple Arcade向けに展開していた「FANTASIAN」のパワーアップ版。
ランダムエンカウントの敵をある程度ストックしたうえでまとめて戦闘できる「ディメンジョン・システム」はかなり斬新で、また範囲攻撃主体の攻撃手段とシナジーが強く面白かったです。
ただ、ジオラマ風のフィールドはテレビなどの大きな画面で遊ぶにはややチープ感があり、あくまでスマホ媒体に最適化されたゲームなのではという印象も受けました。
また、試遊がめちゃくちゃ難しくしんどかったので、こういうインスタントに遊ぶ場においてはプレイヤーを気持ちよくさせられるような難易度が最適なのでは、と感じました。(ソウルライクのような高難易度が売りのゲームもあるので、ゲームにもよると思いますが)
■セガ/アトラス
個人的にあまり惹かれる出展タイトルは無かったのですが、やはりメタファーは注目作ということで試遊。上に飾ってある怖い月みたいなやつ、スマブラで似たようなの見たことあるな……。
ペルソナ5:The Phantom Xも遊びたかったんですが断念。
メタファー:リファンタジオ
世界観はやはり良さそう、個人的に特に印象的だったのはお経みたいなBGM。アレ本当に僧侶が収録しているらしい。
一方でダンジョンのフィールドやロケーションにはイマイチワクワクしませんでした。グラフィックもややチープかな……まぁ1ダンジョン遊んだだけなのでこれは分かりませんが。
ペルソナの系譜なのでUIのお洒落さはすごい。やっぱりお洒落なUIを作るならこれくらい徹底的にやるべきですね!難解でありながら分かり辛さやストレスをそこまで感じないのは、小気味よいUIアニメーションや画面遷移のお陰なのかなと思いました。
コマンドRPG+雑魚狩り用のアクション要素がありますが、個人的にはこのアクションは微妙……なんか動きが硬い。そもそも僕はコマンドRPGとアクションを組み合わせる思想自体懐疑的なんですが……雑魚狩りはアクションでらくちん!ってなんか手段と目的がゴチャってません?
■コナミデジタルエンタテインメント
コーポレートカラーの赤がめちゃくちゃカッコいい。今回随一目立っていたブースなのではと思っています。
また、メタギアの試遊エリアは鬱蒼と茂っていてこれまたカッコいい。試遊はしませんでしたが、試遊のプレショーを見る場所は墜落した飛行機の内部になってたらしい。オシャレかよ!
コナミのゲーム自体はひとつも試遊してないんですが、裏にあった日本ファルコンブースで界の軌跡試遊しました。
英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-(日本ファルコム)
軌跡シリーズ。あまりにも数が多すぎる……もう追いつけない……。
相変わらずキャラのルックはすごく良いですね。黎の軌跡のキャラのスキルカットインが使いまわされ気味だったのはやや悲しい。
システム面はかなり黎の軌跡だったのでここもあまり目新しさは無かったかも?
■コーエーテクモゲームス
ユミアのフィギュアが飾られてました。脚フェチに効く。最高。
ユミアのアトリエ面白そうなので楽しみですね。
真・三國無双 ORIGINS
過去作と比較してモノトーンの色使いが特徴的で、重厚感のある雰囲気とシリーズ伝統の一騎当千の爽快感が絶妙なバランスで同居しており、かなり面白そうな雰囲気でした。
左スティック押し込みが馬に乗るアクションなのは正直どうかと思いましたが……。(馬に乗ったり降りたりする異常武将になってしまった)
あと女性武将が少なさそうな雰囲気だったので、増えると良いなぁの気持ちです。
■レベルファイブ
ゲームは試遊していないのですが、かなりブースが目立っていて雰囲気が良かったので触れておきます。
イナイレ、レイトン、ファンタジーライフの3タイトル出展で、3面がそれぞれのゲームの世界を表現した大きなセットになっていて、ブース周辺を歩くとどんどんと景色が変わっていく、テーマパークみたいな素敵な雰囲気で良かったです。
レイトンが試遊90分待ちとかで流石に……となっていましたが、イナイレかファンタジーライフを遊ぶと貰えるプライオリティパスでレイトンを遊ぶのが正解ムーブだったらしい。そういうのは先に言ってくれ……。
【大陸系】
■GRYPHLINE
ブース自体スタイリッシュでカッコよかったのですが、ブースの面積の多くを試遊台に割いているお陰で比較的回転が速い印象だったのが良かったです。
アークナイツ:エンドフィールド
キャラクターのルックはかなり可愛いし、フィールドのロケーションもなかなかワクワク感があって期待感が高まりました。
一方で、一部シーンにリップシンクが無かったりと演出面はやや簡素な印象を受けたのが残念でした。あとローカライズはもうちょっと頑張れそう?
戦闘は、回避やガードなどが(自分の確認できた範囲では)存在せず、アクションゲームとMOBAの中間くらいのモッサリとした戦闘だったのですが、スキル選択時は超スローになるなど、静と動を意識した作りでメリハリがあり、個人的には結構斬新に感じて面白かったです。
■VIC GAME STUDIOS
新興の大陸系メーカー……ですかね?
試遊で貰えるノベルティがめちゃくちゃデカいゲーミングマウスパッドだったり、アクリルキーホルダーだったりと凄いお金かけている印象でした。
BREAKERS
原神フォロワー系のアニメーションRPG。
キャラクターのルックはかなり良いです。もう大陸系のゲームはここがスタートラインになってますね、恐ろしい。
正直アクションゲームとしてはあまり目新しさは感じなかったですが、マルチプレイの共闘アクションが売りのゲームになるらしいです。
敵のスピードにPCキャラクターが全然ついていけなかったり、技の詠唱がやや冗長だったりと、スタイリッシュ系の討伐アクションゲームとしてはややテンポ感に欠けるかなという印象だったので、課題は多そうです。
■Infold Games
いわゆる「ニキ」シリーズを作っている会社。
ブースにめちゃくちゃ力が入ってました、フォトスポット的な場所が2か所もあるし、何よりゲームの試遊ブースもパラソルテーブルが置かれていてめちゃくちゃファンシーな作りになっていたのが印象的。少しこっぱずかしかったけど。
インフィニティニキ
ニキシリーズのオープンワールドアクションゲーム。
世界観や3Dのフィールドはかなり丁寧に作ってある印象で、ファンシーな空気感の表現がめちゃくちゃ上手いな~と思いました。
そしてもちろん、着せ替え要素はかなり作りこんである印象でした。試遊版ということでまだまだ選べる服装や髪型は少なかったですが、それでもかなり楽しかったですし、選べる項目がめちゃくちゃ多い。これもめちゃくちゃ癖が出ちゃうので恥ずかしいな~と思いながら遊んでましたがw
あとはフィールドをウロウロしているだけだったので、これ以上どういうゲームなのかはイマイチ分からなかった(なんか攻撃手段があったり釣りができたり、色々ありそうではあった)のですが、キャラカスタマイズがしっかり作りこんであるオープンワールドゲーム、というだけで十分に価値を作り出せているゲームだなと思いました。
■ネクソン
Khazan1点のみの出展という思い切ったブース。
側面にめちゃくちゃデカいモニターが設置されていて超目立ってました。
また、試遊は総入れ替え制で、プレイ前の映像プレショー付き。1タイトル出展だからこそできる豪勢なスペースの使い方で、かなり良いブースだな~と思いました。
The First Berserker: Khazan
ピュアソウルライク。演出面も含めてダークソウルに受けている影響はかなり大きそうです。
(自分はソウルライク全然好きじゃないのでめっちゃ適当なこと言ってるかもしれないです)
流石はソウルライクというところで、チュートリアルステージみたいな場所の小ボスに何度もやられまくり、試遊の短い時間なのに心が折れそうになりました。
キャラの動きはかなり重めで、パリィをしてブレイクすることで攻撃を通す、昨今の流行りをしっかり押さえた(逆に言えばやや食傷気味ですが)ゲームになってました。
■Hotta Studio
「幻塔」を作っているディベロッパーで、今回は都市型アニメーションアクションRPGの新作「NTE」を出展。
狭いブースなのですがビビッドな色合いで、またゲームの特徴である自動車のオブジェの展示もあり、ゲームの世界観がよく表現されたブースでした。
ただ、展示にスペースを使い過ぎたのか、注目作でありながら試遊台が6台しかなく、かつ半分がプレス優先台になっていたので回転の遅さは凄まじかった……。
Neverness to Everness
現代の都市が舞台の、原神フォロワー系アクションRPG。
システム自体はやはり原神っぽさがありつつも、ビビッドな色使いや現代的な世界観でかなり差別化はできている印象でした。
キャラクターのルックのクオリティはかなり高いレベルで、特にカットシーンのキャラクターのモーションは業界最高水準クラスに映りました。まだそこまで大きいディベロッパーじゃないと思うのですが、末恐ろしい……。
原神にはない大きな独自要素が車(運転やカスタマイズができる)らしいのですが、試遊では残念ながらそこまでたどり着けず。レースゲーム好きなのでどんな感じになっているのか気になりました。
ちなみに、アンケートで「タイトルについてどう思いますか?」みたいな項目があり、タイトルにかなり迷っている印象があったので、リリース時には変わってるかもですね。
■XD
複数社の複合ブースで、自分はドルフロ2を試遊。
ドールズフロントライン2:エクシリウム
無印はストラテジーとタワーディフェンスを組み合わせたような斬新なゲームでしたが、本作はシンプルなターン性ストラテジー(XCOMみたいな)になっていて、ここはかなり賛否が分かれそうでした。
キャラのルックや銃器のモデリングはかなりよく出来ており、ビジュアル面は申し分なし。
試遊台が4台しかないので回転が恐ろしく遅く、また「好きなステージを選んでください」と半ば投げ出されるような感じで試遊が始まるのもちょっとどうかなと思いました。
その他
「MECHA BREAK」の試遊ブース、めちゃくちゃカッコいい
「パルワールド」のブース、色々ありはしましたが、多くの人が立ち寄って写真を撮ったりしていて、なんだかんだ人気があるんだなぁと思いました。
「NIKKE」のリアルガチャ、かなり異様な雰囲気
学マスとウマ娘が並んでいる光景
ドリコムの「Tokyo Stories」のブース、試遊しましたがなかなか良さそうでした。
カプコン、モンハンの整理券ダメでした許せねぇよマジ
個人的には、大陸系メーカーの勢いをかなり強く感じたTGSでした。
もちろん、大きなディベロッパーのゲームの方がシステム面の出来は良いのですが、3Dモデリングの質はもう会社の規模に関わらずどこもかなり高いレベルで、特にアニメーションRPGの分野において、日本のメーカーが太刀打ちするのは正直難しいんじゃないか……という気持ちになりました。
一方で、やはり原神のコピーみたいなゲームが量産されているのは大陸系の弱みではあるので、しっかりゲームメカニクスの部分で日本は頑張っていきたいですね