わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

「西武園ゆうえんち」に行ってきた

2021年に「昭和」のテーマパークとしてリニューアルした西武園ゆうえんち
昨日、初入園してきました!
残念ながらリニューアル前の西武園ゆうえんちを知らないのですが、まぁそういう前提情報なしの初見西武園ゆうえんちがどうだったか、というのをゆるゆるレビューしていけたらと。

昭和テーマパーク

2021年に「昭和」をモチーフに大規模リニューアルされたとのことでしたが、特にエントランスすぐの「夕日の丘商店街」と、その丘を登った先の「夕陽館」(ゴジラ・ザ・ライド)、この2点が目玉。
商店街は、ディズニーランドで言えばワールドバザール的な立ち位置の場所ですが、ここが遊園地の心臓部というか、かなり重要な役割を担っていて……
この商店街を抜けた先は、いわゆる古き良きローカル遊園地で、大規模リニューアルの跡はそれほど感じないところ。しかし、商店街が「昭和を再現したエリア」なのに対し、その先の旧来の遊園地は「真に昭和の遊園地」なので、新旧の施設が入り混じりながら、世界観の破綻がないんですよね。
むしろ、最初の商店街で徹底的に「昭和の世界」を印象付けることで、その先の古い遊園地や遊具も、どこか新しい!昭和レトロだ!というイメージがつくわけで。いやはやこれは上手い戦略……昭和をモチーフにすれば、園内全体を大規模リニューアルしなくても、十分に園全体が昭和のテーマパークになっちゃってるんですよ。すごすぎ。
そもそも商店街自体のクオリティが高いので、映え需要もバッチリ満たしていて、若い女性客もバンバン呼びこめているのが素晴らしい。

フレンズクルー(ディズニーでいうキャスト)と来園者の距離が近いのも魅力の一つ。
商店街の住人に扮するクルーは、商店街の住人として地が通っている感じ。昭和を演じるプロ根性が凄い!「ブギウギ祭り」などのイベント時には特に距離が近く、最後には演者と来園者がごちゃ混ぜになってみんな踊り狂う。なんだこれは……ディズニーなどではなかなか見られない光景です。
それ以外のクルーも皆さん楽しそうだし親切な印象でとても良かったです。

食事のクオリティも高め。昭和感を演出するにあたりフード面もこだわっている印象です。
食堂車をイメージした新しめのレストラン「黄昏号」で食事を摂りましたが、お店自体の雰囲気も食事のクオリティもなかなか。移りゆく車窓の風景を眺めつつ……風景に合わせて店内照明も変わってゆくのでアトラクション的な楽しさもあり。子供が喜びそう。

ただ、レストランはどこもキャパ少なめでピーク時間は2時間近い待ちが発生。今後さらに多くの来園客を見込むのであればここは課題になりそうだな……という感じは正直ありました。
そうそう、食べ歩きも力を入れていて楽しいです。クロケットとラムネを頂きましたが、なかなか美味しかったですよ。

園内通貨「西武圓」

園内では当日限りの園内通貨「西武圓」が流通しており、食事やお土産をこの園内通過で買うことになります。
10圓=120円という絶妙な通貨レート、例えば黄昏号のビーフシチューは2160円とややテーマパーク価格な訳ですが、これが「180圓」として売られているわけです。金銭感覚狂うわコレ……。
高額なものでも、なんか安く感じてしまうので、これが西武園ゆうえんちの策略……となりました。まぁ策略抜きにしても、数十圓数百圓という販売価格は昭和らしさの演出に一役買ってるなぁとは思いました。
基本的に食べ歩きなどを楽しむためには西武圓が必須ですが、飲食店や一部大きめの土産屋ではクレジットカードや交通系ICの決済にも対応しており「いちいち円を西武圓に交換するの面倒」問題もカバーしていて抜かりない。

アトラクション

基本的には古き良き遊園地らしく、バイキングやメリーゴーランドなど昔ながらの小規模なアトラクションが点在しています。
ひとつひとつのアトラクションの規模もそれほど大きくないながらも、しっかりスリルや面白さがあり楽しめますし、アトラクション数自体もそれほど多くはないのですが、謎解き系など大きな施設を必要としない長時間の体験も提供しており、決してボリューム不足感はなく楽しめます。
GW繁忙期でありながら、一番の目玉アトラクションである「ゴジラ・ザ・ライド」も30分から最長60分待ちくらいなので、あまり待ち時間を気にせず遊べたのも良かったです。
(ディズニーに慣れすぎて感覚が麻痺しているのかもしれない)

以下、特筆すべきアトラクションいくつか紹介します。

ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦

西武園ゆうえんちイチの目玉アトラクション。
内容は「えげつないソアリン」で、激しく動くライドに揺られつつ、ゴジラキングギドラの攻撃をかいくぐってゆきます。
緊張感・緊迫感はピカイチで映像やライドの動きはとてもよくできていました。食われる〜って感じ。子供には少し怖すぎるかも……。
特殊効果モリモリ……というか盛りすぎで、スモーク?ミスト?の焚きすぎで全身がほんのり濡れて寒くなるレベル。(もしかしたら、GW中はアンリミテッドver.だった所為かもしれないです)
内容面なんですが……ネタバレになっちゃうので詳しくは言えないですが、最後のオチ(オチなのかあれは?)はどうにかならんかったのかなーと思うところです。潔い終わり方すぎて逆に面白いので、僕はアレでもいいですけど……。

ゴジラ・ザ・ミッション 巨大怪獣迫る危機からの脱出

園内各所を回りながら制限時間内に謎を解いていく、リアル脱出ゲーム。プレショーなんかもあって、制限時間つきということもあり、多少の緊張感を持って遊べるのが良かったです。
内容は何もかもネタバレになっちゃうので……ぜひ実際に体験して欲しいです!
特に40分という時間設定や謎の難易度の塩梅がちょうど良いな〜と思いました、来園者結構低年齢層が多いのでそれを鑑みると少し難しめかなというところですが、大人と協力して遊んでる様を見るのは微笑ましかったですね。
謎解き系のアトラクションは、少ないコストやリソースでユーザの満足感を生むにはこれ以上ない選択肢なのかなと思ったり。

チャレンジトレイン 出発進行!小さな運転士さん

小さい電車の運転体験ができるアトラクション。
見た目も名前も明らかに子供向けですが、大人も十分楽しめる……というより、大人こそ楽しめるアトラクション。(今回1番盛り上がったといっても過言ではない)
運転技術が100点満点で採点されます。道中3箇所のポイントに定刻通りに到着(各20点)、2箇所の停留所にピッタリ停止(各10点)、鉄橋と踏切で警笛(各10点)で採点されるのですが、これがかなりシビア。定刻運転は1秒ずれるごとに2点減点、停止位置は少しでも超過すると勝手に出発して0点。リアル電車でGO!をやってる気分に。
白熱して2回乗りましたが、なんとか86点まで点数を伸ばせました。
調べてみると、としまえんからの移設アトラクションなんですね〜、めちゃくちゃ面白いのに僻地に設置されて影が薄いので、もっと知名度上がって欲しい。


そんなこんなで、規模感やコスト感は小さめながらも、お客様の体験価値最優先の運営という感じで、とても素敵な遊園地でした。
今夏にはウルトラマン・ザ・ライドも開業予定で、ますます魅力が増える西武園ゆうえんち、ぜひ皆さんも行ってみては?

来週は更新お休み予定です〜