わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

アクションゲーム弱者が今更挑む「CODE VEIN」

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世はすっかりエルデンリングで盛り上がっていますが、私は先日CODE VEINをクリアしました。なんで?

CODE VEINバンダイナムコから発売されたソウルライク、いわゆる死にゲーです。GOD EATERシリーズと同じ製作陣で作られています。
アクションゲーム、好きですがメチャクチャ下手でして……
こと死にゲーは特に敬遠してたのですが、GOD EATERシリーズは好きなので「CODE VEINやりてぇけど……やりたくねぇ!」と葛藤していたところ……
死にゲーの中では簡単な部類だよと聞いたので、発売から2年も経ったこのタイミングでようやく重い腰を上げたわけです。

ソウルライク完全未履修の私が、ジェネリックソウルライクを初プレイして何を感じたか……というと大袈裟ですが、感想を書いていきます。

なお、例によってゲーム中ほとんどスクリーンショットを撮っていないので、公式サイトの動画や画像をもってそれっぽくしています。

いかにアクションゲームが下手かを実感した

この手のゲームは、ヒットアンドアウェイで戦うのが基本。攻撃を避けて、攻撃を当てて、の繰り返しで、ターン制なんて言われることもあるみたいですが。
相手の攻撃を読んで、適当なタイミングで回避して的確に攻撃するのが大事……
と頭の中では分かってるのに、なんでバカみたいに攻撃ボタンや回避ボタンを連打してるんですか?

無駄に攻撃したりすぐスタミナを切らしたりして、簡単にスキを作ってる自分に乾いた笑いが出る日々でした。
ボス戦もそうですか、複数の雑魚を相手にするときはまさに無力!
クセになってんだ、ボタン連打するの。

それでも、ゲームを進めていくうちに、ステータスの上昇以上に自分のスキルが向上してるのを強く実感できるゲームデザインで、これがソウルライクの魅力なのかなと思うなどしました。
もっとも、26時間程度でクリアできてしまったので「あぁ〜上手くなってきたなぁこのゲーム」と実感し始めたくらいでゲームが終わってしまいましたが……。

アクションゲーム弱者に優しい作りではある

ソウルライクの中では簡単な部類という前評判通り、アクションゲーム弱者の私でもそれほど挫折することはなく進めたなぁと終わってみて思いました。サクサクって感じではないですが。
(挫折したポイントもいくつかありましたが、それは後ほど)

また、システム、演出面などあらゆる場所でダークソウルシリーズとの共通点が指摘されている(もっとも、私は当該シリーズをまったく履修してないので分かりませんが)一方で、独自のシステムがしっかりこのゲームらしさを生んでるし、ゲームの敷居を下げてくれてるなと感じました。

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本家にはない特徴として、ゲーム中は基本的にCPU(バディ)と2人で行動することになりますが、このバディがバカほど強い。コイツがゲームの難易度をストンと落としてくれてるんです。
単独の雑魚戦ならほぼ任せても大丈夫だし、暗い世界観の中一緒にいてくれるだけで心の支えになるので、初心者に優しい頼もしいヤツです。たまにハチャメチャな動きしますが……(主人公置いて勝手にダンジョンの先に突っ込んでいって死んだ時は乾いた笑いが出た)
ちなみにソロプレイも出来るので、ソウルシリーズ経験者も満足頂けるかと思います。

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2つ目が練血。平たく言えばスキルですが、重たい動きが多い中でもスタイリッシュアクション感が出て取っ付きやすかったです。モーションカッコいいし。
デバフ、バフ系も豊富で、使い方次第でかなり強力なので、初心者にとってはまさに希望の光。
錬血を使うのに必要な冥血を得るための「吸血」、これがGOD EATERっぽくて最高。ほとんど使わなかったけど
ちなみに、初心者の方は回避スキルであるシフティングホロウがオススメです。僕はラスボス戦手前でようやく存在に気付きましたが……。

あと、本家ソウルシリーズではあってないようなものらしいストーリーがしっかり描写されてるのも個人的にナイスなポイント。
世界観が暗くて少し苦手だったので、ストーリーがなかったらモチベが続かんかったかもしれん……。
オタク的には、キャラメイクがめちゃくちゃ細かくできるのもポイント高い。

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死にゲーの入り口

ゲーム全体で言えばやはり難しい方だと信じていますが、死にゲーとしては低い難易度。
そしてアニメ調のグラフィックとしっかり描写されるストーリー。
このゲームが初心者にとって、本家ソウルシリーズより取っ付きやすいのは間違いなく、死にゲーの入り口として良いジェネリックソウルライクなのかなと思います。
もちろん、その分本家ソウルシリーズにある魅力の多くが失われている側面もあるのでしょうけれども……
どこかで「ちゃんと自分のミスで死ぬことがソウルライクの魅力だ」という言説を見ましたが、本作では何度か理不尽な死を経験したので、そこらへんのゲームデザインもやはり本家の方が洗練されてるのだろうと思いますね。

ただ、クリア時間も25時間程度と短めなので、ソウルライクに踏み込む踏ん切りがつかない方は、遊んでみても良いのではないでしょうか?
……もっとも、今はこのゲームより断然エルデンリングを始めるべきだと僕は思いますが。
僕は疲れてしまったので、しばらくソウルライクはいいかな……って感じです。死にゲーが好きな人ってそれだけで才能だと思う、本当にすごい。

それと、GOD EATERシリーズが好きな人は是非プレイすべきです。何故とは言いませんが……。

個人的に挫折したポイント

ここからはネタバレがあります。

崩壊都市 市街地

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チュートリアルエリアである崩壊都市 地下区域を抜けて最初のエリア。死にゲーの洗礼を受けることになりました。
待ち伏せしてる敵が多く、全体的に複数戦になるポイントも散見されます。物語序盤なので回復回数も少ないし……。
特に「立体駐車場」のヤドリギから「公園跡地」のヤドリギまでの道程は長く敵の数も多く、かなりしんどかったです。
今思えば「複数戦は避けて一人ずつ誘き寄せて倒す」定石を教えるためのステージだったのかもしれんと思いますが、何せ死にゲー初学者だったため複数の雑魚相手に死にまくってました。
慣れてる人なら詰まるポイントではないかも。

白い血の聖堂

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ゲーム中盤で訪れる、よく話題になるマップ。
めちゃくちゃ長く、ギミックも多く、高低差もあり、ずっと真っ白な景色が続くので、迷子になりやすく、確実に心を折りにきます。ずっと同じ所にいるのでは……?
しかも雑魚も結構強い。
中間地点であるヤドリギも、通常のマップでは2,3個のところ8個あります。バカか?
とはいえ、物語のキーとなる場所である上、探索マップとしての完成度は本作随一で、賛否の分かれるポイントではあるようです。
ちなみにボスも二体いますが、どちらもそれほど強くないのが救い。

棺の塔

忌まわしき白い血の聖堂と同じアセットが使われており嫌な予感がするマップ。
その予想を裏切るように探索の道程は大して難しくないのですが、ボスがとにかく強い

一戦目「焔砲の従者と氷刃の従者」
本作最強のボスとも名高い、赤いデブと青いお姉さんの二人組。
唯一二体を同時に相手にするボス戦ですが、両方そこそこ硬いしそこそこ強い。特に氷刃の従者の方は単独で相手してもフィールドの強敵くらいの強さがあり大変危険。
その上、両方ともどれだけ離れてようが当たる遠距離攻撃を持っているため、分散させて戦うことにも一苦労。
ヘイト管理もめちゃくちゃで、二体ともバディを攻撃するとすぐにバディが死んでしまうので、バディのことも気遣いつつ戦う必要があります。
ちなみにネットで調べると氷刃の従者を先に倒すことが正攻法とされがちですが、私は焔砲の従者を先に倒した方がやりやすかったです。

二戦目「ジュウゾウ・ミドウ」
焔砲・氷刃と比べれば弱いともっぱら評判ですが、焔砲・氷刃を除けば全ボスでコイツが一番強かったような……。
ようやく二人組を倒したぞというところでコイツにまた阻まれたうえ、「えっ、死んだが……」みたいな理不尽な死に方が多く、心折れそうになりました。
血耐性ドリンクを飲んで挑むと良いです。