わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」クリア感想

キムタク出演の如くシリーズ、通称キムタクが如くの2作目「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」を今更クリアしました。
JUDGE EYESプレイした時にちょっと疲れちゃって、いつかはやろうと思いつつ放置してたのですが、ようやくというところで。
大変充足感があり満足なのですが、やはり前作と比べてというところもあったりして、そういうところも織り込みつつ感想を書いていければと思います。

良かったところ

前作と似たところが多いので、システムに関して書けることが少ないのですが……

より共感度の高いリーガルサスペンス

ストーリー、めちゃくちゃ良かったですね。
リーガルサスペンスとしての完成度の高さ、ドラマや映画を見た時のような充足感がありました。
前作よりも極道・ヤクザ要素が薄れて、良い意味で如くシリーズとの差別化ができているし、また、明確な善悪対立というよりも正義と正義のぶつかり合いに重点を置いた作りで、よりリーガルサスペンスものとして密度が上がった印象でした。
終わり方も爽やかな後味で王道みが強く、大変好みでした。
前作よりもより我々に身近な「いじめ」を主題に据えて、非常にショッキングな場面も多く、プレイヤーに訴えかける力がとても強かった。
それだけに、終盤の風呂敷の広げ方は少々ついていき難く、せっかく身近なテーマなのが良かったのに……と思うところはありましたが、まぁお家芸ですかね……。

イマイチだったところ

寄り道要素が多すぎる

やるもやらないも自由、プレイヤーに委ねられる寄り道要素が自分はちょっと苦手で、なんかそれを判断すること自体がストレスなんですよね。
寄り道要素が多いのはこのシリーズの恒例ではあると思うんですが、特に本作はサイドケースに加えてユースドラマもあり、めんどくせー!となってしまいました。
ユースドラマは濃いめのサイドケースって感じだったので、いっそユースドラマだけでも良かったのでは……?
サイドケースやユースドラマをプレイヤーに進めさせる動機付けも薄く、特にユースドラマはミニゲームも多くて力入っているだけに、勿体ないなぁという印象でした。

システムの底の浅さ

ゲームを構成する要素はとにかく多いんですが、そのひとつひとつの奥深さはいまひとつ足りない印象でした。
特に、今作で新たに追加され、メインストーリーでも頻繁に登場する「スティール」や「アスレチック」は、やることが決まった一本道で、それを淡々とこなすだけの作りなのでかなり虚無感が強かった……。
一方で、例えば「致命傷」に代表されるように、前作から廃された要素や、「尾行」など使用頻度の下がった要素もあり、不要なものはしっかり廃しスッキリした印象なのは良かったですね。
それだけに、追加された要素の虚無みが強いのは残念ですが……。


少々辛口にはなりつつも、やっぱりストーリーはかなり面白くて、かなり充実感がありました。
前作とどちらが面白かったか……に関しては好みが分かれそうです。自分は今作の方が好きかな、バラバラだと思っていた要素がだんだん繋がっていく感じが、まさにリーガルサスペンスって感じで良かったですね。
システム面は、もちろん前作からの改善も多く見られますが、トータルで見て進化しているかと言われると……いささか疑問。
でももともと水準の高い作品ですから、面白かったですよ。