わたしです

みなてふ(twitter:@mintexcca)のメモ帳みたいなもんです

大仏だけじゃない!東大寺のススメ

奈良県の巨大寺院東大寺
世界遺産に登録された、奈良を代表する著名な観光地です。

東大寺といえば「大仏」
見たことがある人も多い筈。
確かに大仏様は荘厳で、大仏殿も素晴らしい建築です……が、大仏だけを見て帰ってしまう観光客も多い
そんなの勿体無い!東大寺には他にも魅力的な場所が多いのです。

ということで、奈良好き(熱狂的な皆様に比べればまだまだにわかですが……)の私が、私なりの東大寺おすすめスポットを紹介します!

東大寺境内図を見てみる

東大寺が配布している境内案内図はこちら。

見ての通り「東大寺=大仏殿」ではなく、様々な建物があり、広大な土地を有していることが分かりますね。

南大門


正面から東大寺に入った時、真っ先に見える巨大な建物。国宝です。
色が落ちた姿に鄙びを感じる奈良らしい名建築、その大きさにも圧倒されます。
正面左右に配置される木造金剛力士立像も高さ8.4メートルと巨大。
複数の名仏師の作で、浮き上がった血管にボコボコと盛り上がる筋肉、今にも動き出しそうな躍動感が見事な仏像です。

二月堂


丘の上、上院と呼ばれる地域に建つ立派な建物、こちらも国宝です。
舞台から奈良盆地が一望できます。西向きに建つため夕日の名所でもあり、一見の価値ありです。

本尊である二体の十一面観音は絶対秘仏、何人たりとも見ることは許されないというミステリアスさが人々を寄せ付けます。
二月堂と言えば欠かせないのが「修二会」(お水取り)と呼ばれる仏教儀式、約1300年間一度も途絶えること無く続いています。
(今年の修二会の模様を記録したNHKスペシャルの特集記事があります)
国宝建築の中で巨大な松明が振り回されながら神々が舞う「達陀」など、全体として謎の多いミステリアスな儀式ですが、舞台で大きな松明から火の粉を撒き散らす「おたいまつ」が特に有名。
https://www.nhk.jp/static/assets/images/newblogposting/ts/2NY2QQLPM3/2NY2QQLPM3-editor_fdeda6e3fe21bd81c733f2a9f763bf7b.png
その迫力、写真からも伝わると思います。一般の人も見ることができます。
ちなみに、二月堂の裏参道も風情がありオススメです。

三月堂(法華堂)


二月堂の横に建つお堂で、現存する数少ない奈良時代建築のひとつ。
要するに、火災などで焼けずに残ったとても古い貴重な建物です。
かつては16体もの大きな仏像が配置されており、とてつもない荘厳さのあるお堂でしたが……今では一部が東大寺ミュージアムに移されています。
その時代の三月堂も是非見ていただきたかったのですが……現在でも10体の仏像が配置され、その迫力は健在です。
ちなみに……二月堂、三月堂、そしてここでは紹介しておりません四月堂が東大寺に存在しますが、一月を冠するお堂はなく……実は京都府最南端に位置する笠置寺に、その「正月堂」が存在します。
笠置寺も、巨岩・奇石が連なるとても面白いお寺ですので、ぜひ訪れてほしいです。

東大寺ミュージアム

南大門から入ってすぐ左に位置する博物館。
東大寺に関する仏具・書物や仏像を展示しています。
現在は四月堂に安置されていた千手観音菩薩立像を中心に、現在改修中の戒壇堂に安置されていた塑像四天王立像などが展示されています。
東大寺が繁栄していた時代を思わせる品々を見て、日本の歴史に思いを馳せてみては?

戒壇

東大寺の西部に位置する戒壇堂と千手堂からなる施設。
現在は戒壇堂が改修中で、その代わりに普段滅多に見せる事の無い千手堂が開扉されています。(2021年6月13日現在)
千手堂の本尊である木造千手観音立像とその厨子は極彩色で実に綺麗です。
その左右に安置される愛染明王坐像、鑑真和上坐像も、他ではなかなか見られない珍しい彫刻だと思います。
千手堂の特別公開は令和2年7月4日より3年間、ぜひ訪れてみてください。
なお、戒壇堂の見所でもある塑像四天王立像は東大寺ミュージアムにて公開中です。

転害門


東大寺の西北のはずれに位置する門で、火災による焼失も免れ奈良時代創建当時の姿を残す数少ない建物のひとつです。
他の建物に比べて見た目は地味ですが……約1400年もの間そこに建ち続けている、その凄みが感じられると思います。
ちなみに、転害門から入って左側にある奈良市立鼓阪小学校は明石家さんまの出身校なんですよ。

正倉院


歴史の教科書で、校倉造や高床式倉庫の建物の代表格として頻出の正倉院
天皇家ゆかりの宝物などが収蔵され、年に一度その宝物が奈良国立博物館正倉院展にて公開されます。
東大寺境内に存在するものの東大寺ではなく宮内庁が管理しており、東大寺ではあまり宣伝されていません。
そのせいか、正倉院東大寺に存在するという事すら知名度が低め……な気がしますが、一般公開され外観は見ることが可能です。
間口33m、高さ14mという大きさは教科書の写真からは伝わってきませんが、実際に見るとかなりの迫力があります。

大仏殿


まぁ、そうは言っても忘れてはいけない大仏殿。
高さ14.7m、奈良の大仏様こと銅像盧舎那仏坐像は何かを悟ったようなお顔。
大仏様の大きさは言わずもがなですが、その左右に配置される如意輪観音様と虚空蔵菩薩様もかなりの大きさで圧倒されると思います。
ちなみに大仏殿は奈良県内で二番目に高い建物なんですよ。一番は同じく奈良公園に隣接する興福寺五重塔です。

おわりに

この記事、めちゃくちゃザックリなので、興味を持った方はインターネッツで調べてみてくださいね。
それと、昨今の情勢が収まってきたら、ぜひぜひ奈良に訪れてみてください。